WordPressでブログやサイトを運営していると、「もっと読みやすく・印象的に見せたい」と感じることはありませんか。
しかし、文字の色を思い通りに変えようとすると、設定方法やコードの書き方に戸惑う方も少なくありません。
この記事では、WordPressで文字色を自在にコントロールする具体的な方法から注意すべきポイントまで、誰でもわかりやすく解説します。
初心者の方でも今日から簡単に試せるテクニックを多数ご紹介しますので、ぜひ続きを参考に理想のデザインを実現してください。
WordPressで文字の色を変える具体的な方法と設定例

WordPressで文字の色を変更する方法は複数あります。
エディターやテーマ、CSSなどを使い分けることで、さまざまなシーンに合わせて調整が可能です。
具体的な手順や設定例を知っておくことで、記事やサイトの印象を大きく変えることができます。
それぞれの方法について確認していきましょう。
ブロックエディターで文字色を変更する手順
WordPressのブロックエディター(Gutenberg)では、直感的な操作で文字の色を簡単に変更できます。
文字色を変更したいテキストを選択し、右サイドバーの「テキスト色」から好きな色を選んでください。
カラーパレットの中から選択する方法の他に、「カスタムカラー」を使って任意のカラーコードを直接入力することもできます。
次の手順が一般的です。
- 編集画面で変更したいテキストブロックを選ぶ
- 右側サイドバーの「テキスト色」オプションをクリック
- カラーパレットやカスタムカラーから色を選択
- 変更内容を保存して公開する
これだけの流れで、難しい知識がなくてもテキストの色を自由にアレンジできるのがブロックエディターの特徴です。
クラシックエディターで文字色を変更する手順
クラシックエディターでも、ビジュアルエディターのツールバーを利用して文字の色を変更できます。
テキストエリアで色を調整したい文章をマウスで選択し、「文字色」アイコンをクリックします。
表示されるカラーパレットから好きな色を選ぶことで、すぐに反映されます。
カスタムカラーを使いたい場合は、HTMLモードで「<span style="color: #XXXXXX;">テキスト</span>」のように記述して調整しましょう。
ビジュアルエディター、テキストエディターの両方で柔軟な色指定が可能です。
バリエーションをつけたい場合は、色を組み合わせて利用するとよいでしょう。
テーマのカスタマイザーを使ったサイト全体の文字色設定
テーマの「カスタマイザー」機能を利用することで、サイト全体の基本的な文字色を一括して設定できます。
WordPressの管理画面から「外観」→「カスタマイズ」と進み、カラー設定の項目を探してください。
テーマによっては「色」や「Typography」など名称が異なる場合があります。
テーマ側で用意されたカラーパレットを選択するほか、カスタムカラーも指定できます。
設定場所 | できること |
---|---|
カスタマイザー内「色」 | 文字色・背景色を一括設定 |
Typography設定 | 見出しや本文など箇所ごとに色指定 |
この設定はサイト全体に反映されるので、統一感のあるデザインを作りたい場合に便利です。
カスタムCSSで文字色を調整する方法
「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」機能を使えば、サイト全体や特定箇所だけの文字色を細かく指定できます。
たとえば本文全体の色を変える場合は、「body { color: #333333; }」のようにCSSを追加します。
特定のクラスやIDごとに細かく分けて指定したいときも柔軟に対応できます。
CSSを書く際は、他のスタイルとバッティングしないよう注意してください。
カスタムCSSの活用で、想い通りのカラーアレンジが手早く実現できます。
投稿や固定ページごとに異なる文字色にする方法
記事ごとに違う印象を演出したい場合、特定の記事や固定ページだけ文字色を変更することも可能です。
ページ編集画面で必要に応じてインラインCSSやカスタムCSSを追加する方法が一般的です。
ブロックエディターでは、各ブロックごとに色のカスタマイズができます。
- 各ブロックで「テキスト色」から個別指定
- 「追加CSSクラス」を使い、特定ページ用のスタイルを定義
- カスタムHTMLブロックでstyle属性を直接記載
これらの方法で投稿や固定ページごとに違ったカラーを楽しむことができ、各記事に個性を持たせられます。
リストや見出しなど特定要素の文字色変更
リストや見出しなど、特定パーツのみ文字色を変更したい時は、カスタムCSSを活用します。
たとえば「h2 { color: #009688; }」や「ul li { color: #666666; }」といった記述を追加CSS欄に入力することで、見出しやリスト項目だけ思い通りの色に変更できます。
また、ブロックエディターの各ブロック設定で見出しやリストのテキスト色を個別指定することも可能です。
ただし、テーマ独自の設定やプラグインの影響を受ける場合もあるので、プレビューで反映をよく確認しましょう。
WordPressで使える代表的な文字色指定コード

WordPressで文字色を変更する方法はいくつかありますが、主にカラーコードや日本語名の色、テーマごとのカラーパレットを利用して指定するのが一般的です。
これらの指定方法を知っておくと、投稿や固定ページのテキストを思い通りに装飾でき、デザインや読みやすさの向上につながります。
カラーコード(hex・rgb・rgba)の具体例
WordPressでは、色を指定する際によく使われるのがカラーコードです。
主に「#ffffff」のようなhex(16進数)、rgb(255,255,255)、rgba(255,255,255,0.8)などの形式があります。
これらをstyle属性やCSSに記入することで、テキストの色を詳細に調整できます。
- hex形式:#ff0000(赤)
- rgb形式:rgb(0,128,0)(緑)
- rgba形式:rgba(0,0,255,0.7)(青・70%の透明度)
rgbaは透明度(アルファ値)も指定できるため、背景画像の上にテキストを載せるときなどに便利です。
日本語名の色一覧
WordPressでは、CSSで定義されている日本語名の色でも文字色を指定できます。
たとえば「red」「blue」「orange」などの英語名だけでなく、一部は「gray」や「green」などのカタカナ読みにも対応しています。
色の名前 | 表示例 | hex値 |
---|---|---|
red | 赤 | #ff0000 |
blue | 青 | #0000ff |
green | 緑 | #008000 |
orange | オレンジ | #ffa500 |
gray | グレー | #808080 |
手軽に色を指定したい場合や、よく使われるベーシックな色は日本語名・英語名の利用もおすすめです。
テーマカラーのカラーパレット確認方法
WordPressテーマには、デザインに合わせて独自にカラーパレットが用意されている場合があります。
これを利用すると、サイト全体の統一感を保ちながら文字色を簡単に選択できます。
ブロックエディタ(Gutenberg)の場合、文字を選択し「A」の色アイコンをクリックすると、テーマごとのカラーパレットが表示されます。
クラシックエディタの場合も、ビジュアルエディタの「文字色」ボタンからベースカラーを選択できます。
もしパレットにない色を指定したい場合は、「カスタムカラー」や「カラーコードの直接入力」欄が用意されている場合もあるので活用してみましょう。
文字色変更時の注意点とデザインのポイント

WordPressで文字の色を変更するときは、見た目のおしゃれさだけでなく、読者が読みやすく、情報をスムーズに受け取れるかどうかに配慮することが大切です。
適切な配色や装飾を選ぶことで、記事全体の印象を良くしつつ、ユーザー体験も向上させることができます。
また、文字色によるデザインのバランスや視覚的なアクセントも意識しましょう。
読みやすさを維持する配色選び
文字の色を変更する際は、背景色とのコントラストを意識することが大切です。
十分なコントラストが取れていないと、読者が文字を認識しづらくなってしまいます。
特に長文の記事や情報量の多いページでは、目が疲れない落ち着いた配色を選ぶのがおすすめです。
注意点として、以下のような配色は避けたほうがよいでしょう。
- 淡い黄色や薄いグレーなどの淡色文字と白背景
- 赤色の文字と緑や青色の背景
- 蛍光色系の文字と暗い背景
全体の配色バランスに注意を払い、記事の各要素が読みやすくなるように心がけましょう。
アクセシビリティに配慮した文字色設定
Webサイトにはさまざまな環境や状況で閲覧するユーザーがいるため、アクセシビリティに配慮した文字色設定が重要です。
視覚的に判別しやすい配色や、色のみで重要性を示さないデザインを意識しましょう。
たとえば下記の表のように、アクセシビリティ基準を満たすコントラスト比の目安を参考にすると安心です。
文字色 | 背景色 | 推奨コントラスト比 |
---|---|---|
黒 (#000000) | 白 (#FFFFFF) | 21:1 |
ダークグレー (#333333) | 白 (#FFFFFF) | 15:1 |
赤 (#CC0000) | 黄色 (#FFFF99) | 5:1 |
このように、コントラスト比が4.5:1以上になるように設定すると、多くのユーザーが安心して記事を読むことができます。
特定の色分けに頼る場合は、必ず太字やアイコンなど、視覚以外のアクセントも加えるとよいでしょう。
複数の装飾によるデザイン崩れ対策
WordPressの記事編集では、文字色だけでなく太字や下線、イタリックなど、さまざまな装飾を組み合わせたくなることがあります。
しかし、過剰な装飾が重なると可読性が下がったり、レイアウトが崩れたりするリスクがあります。
装飾を複数使う場合の注意点は以下の通りです。
- 見出しや重要な箇所のみ色や太字を使う
- 似た装飾を重ねすぎない(例:赤字+太字+斜体)
- モバイル表示も必ず確認し、装飾バランスを調整する
テーマやプラグインによっては、装飾が正しく反映されずに崩れが発生するケースもあるため、プレビューで必ず確認しましょう。
不要な装飾や効果は極力控えて、シンプルで見やすいデザインを目指すことが、安定した見た目と読みやすさにつながります。
文字色が反映されない時のチェックポイント

WordPressで文字の色を変更したはずなのに、画面上で思うように反映されないことがあります。
このような場合には、いくつかのチェックポイントを確認することで原因を特定しやすくなります。
多くはCSSの優先順位やブラウザキャッシュ、テーマ独自の仕様などが影響しています。
優先されるCSSルールの確認
文字色が反映されない最もよくある原因の一つは、CSSの競合や優先度です。
CSSでは、より詳細に指定されたルールが優先されます。
また、!importantが付けられているスタイルや親要素の指定が影響している場合もあります。
CSS指定の例 | 優先度 |
---|---|
クラス指定(.my-class) | 通常 |
id指定(#my-id) | 高い |
!important付き(color: red !important;) | 最優先 |
文字色が思い通りにならない時は、ブラウザの検証ツールでどのCSSが適用されているのか確認してみましょう。
不明な場合は一度!importantを付けてテストし、どこで上書きされているのか調べるのもおすすめです。
キャッシュやプラグインの影響
キャッシュが原因で変更が反映されないこともとても多いです。
特にキャッシュ系のプラグインを利用している場合は、その内容が優先表示されてしまいます。
- ブラウザのキャッシュをクリアする
- サーバー側のキャッシュプラグインを無効化・クリアする
- CDNなど外部キャッシュの有無を確認する
プラグインによってはCSSやHTMLを最適化している場合もあるので、プラグインの設定を見直すことも大切です。
変更後は必ず再読込やプライベートウィンドウでも表示を確認しましょう。
テーマごとの独自制御とその対応策
WordPressのテーマによっては、独自のカスタマイズやCSSが施されており、追加CSSやエディターで指定した色が上書きされてしまうことがあります。
この場合は、テーマのドキュメントやカスタマイザー設定から文字色の管理方法を確認するのがおすすめです。
以下のような対応策が考えられます。
- テーマカスタマイザーでの色設定を優先する
- 子テーマを作成して独自CSSを適用する
- テーマ独自のクラスやidを確認して上書き指定する
難しい場合はテーマ開発者のサポートを利用したり、公式フォーラムで相談することも解決への近道になります。
WordPressで文字の色を自在にコントロールするコツ

WordPressの記事やページで、文字の色を工夫することで、伝えたいメッセージや大切なポイントがわかりやすくなります。
テキストの一部だけ色を変えたい場合でも、全体のデザインに合わせてバランスよく調整すると、より魅力的なサイトに仕上げることができます。
ただし、文字色を多用しすぎると逆に読みにくくなってしまうため、使い方には注意が必要です。
本文や見出し、リンクなど、用途にあわせた色使いを心がけましょう。
また、テーマやプラグインによっては文字色のカスタマイズ方法や反映のされ方が異なる場合があるため、自分の利用している環境でどのように設定できるかを確認しておくと安心です。