WordPressでサイトを運営していると、スマホ表示が突然崩れるという経験をした方も多いのではないでしょうか。
パソコンで問題がないにも関わらず、スマホで見るとレイアウトが大きく乱れたり、画像やボタンが正しく表示されないといった悩みは非常に厄介です。
本記事では、WordPressスマホ表示が崩れる原因や症状を徹底分析し、それぞれに対する具体的な解決策を分かりやすく紹介します。
スマホユーザーの満足度やSEOにも直結する問題ですので、確実な対策を身につけて安心してサイト運営ができるようにしましょう。
トラブルの原因から早期解決、再発防止のコツまでを詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
WordPressのスマホ表示が崩れる原因に対する具体的な解決策

WordPressサイトがスマホでうまく表示されない場合、原因はさまざまです。
それぞれの原因についてしっかり対策をすることで、スマホ表示の崩れを防ぎ、ユーザーにとって快適な閲覧環境を作ることができます。
主な原因ごとに具体的な解決策を紹介します。
キャッシュ関連のトラブル
スマホで表示が崩れる原因のひとつが、キャッシュの影響です。
キャッシュプラグインを利用している場合、古いCSSやJavaScriptファイルが残り、変更内容が正しく反映されないことがあります。
この場合はプラグインからキャッシュを削除し、必要に応じてブラウザのキャッシュもクリアしましょう。
また、サーバーキャッシュやCDNを使っている場合には、そちら側のキャッシュもリセットが必要です。
キャッシュ問題を疑うときは、シークレットウィンドウや別デバイスでの確認もおすすめです。
テーマのレスポンシブ未対応
テーマがレスポンシブデザインに対応していないと、スマホでの表示が崩れることがあります。
レスポンシブ対応のテーマに変更することで、多くのスマホ表示トラブルは解消できます。
テーマの説明や公式ページで「レスポンシブ対応」と記載があるかを事前に確認しましょう。
もしテーマを変更できない場合は、追加CSSでモバイル対応のスタイルを自作する方法もあります。
プラグインによる干渉や不具合
プラグインが干渉して、スマホ表示に不具合が発生するケースがあります。
特にJavaScriptやCSSを読み込むプラグインが原因になることが多いです。
次の手順で不具合を特定しましょう。
- すべてのプラグインを無効化する
- スマホ表示が正常になるか確認する
- ひとつずつプラグインを有効化し、原因となっているプラグインを特定する
問題のあるプラグインはアップデートや代替プラグインへの切り替えを検討してください。
画像・広告サイズの設定ミス
画像や広告バナーのサイズが固定されていると、スマホ画面からはみ出してレイアウト崩れを起こすことがあります。
画像や広告を挿入する際は、width:100%やmax-width:100%を利用し、コンテナサイズに合わせて自動調整される設定にしましょう。
項目 | 推奨設定例 |
---|---|
画像の幅 | max-width:100% |
広告バナー | レスポンシブ対応コードを使用 |
大きな画像や広告が表示崩れの原因になっている場合、必ず設定を見直しましょう。
カスタムCSS・HTMLのエラー
自分で追加したCSSやHTMLにエラーがあると、スマホで表示が崩れることがあります。
特にメディアクエリ(@media screen and (max-width:…)などでスマホ用の調整を行っている場合、記述ミスやセレクタの指定漏れがないか注意しましょう。
CSS検証ツールやW3Cのバリデーターを利用して、エラーがないかを調べることも大切です。
AMP化による表示崩れ
AMP(Accelerated Mobile Pages)を有効にしている場合、通常のCSSやJavaScriptが一部使えず、デザインの崩れが発生しやすくなります。
AMP対策としては、AMP用のスタイル調整や、AMP対応の公式プラグインの利用が効果的です。
どうしてもうまくいかない場合は、一時的にAMPをオフにして、通常のモバイル表示に切り替える判断も検討しましょう。
スマホ端末やブラウザの問題
スマホ端末やブラウザの種類によって、表示結果が異なるケースもあります。
代表的な現象としては、Androidでは崩れてiPhoneでは正常、あるいは特定ブラウザだけで症状が出ることがあります。
異なる端末やブラウザで表示テストを行い、イレギュラーな動作を確認しましょう。
問題が発生している場合は、CSSのベンダープレフィックスを追加したり、端末ごとのバグ情報を確認することも役立ちます。
テーブルや表組みのレイアウト問題
テーブル(表組み)はスマホ表示で横幅が画面をはみ出してしまう場合があります。
スマホ向けにテーブル部分には「overflow-x:auto」や「word-break:break-all」などのスタイルを指定し、スクロール可能にすることで見やすくなります。
必要に応じてテーブルを分割したり、リスト形式に切り替える方法もおすすめです。
WordPressのスマホ表示崩れを確認する手順

WordPressサイトをスマホで見たときにデザインが崩れてしまうと、ユーザーの離脱や信頼低下につながります。
スマホ表示崩れを防ぐためには実際の表示状況をしっかり確認し、原因を特定することが大切です。
スマホとPCでの実機表示確認
スマホ表示の崩れをチェックするには、まず実際のスマートフォンやPCで自分のWordPressサイトにアクセスしてみましょう。
スマホだけでなく、タブレットやさまざまな画面サイズの端末で表示がどうなるかも確認してください。
このとき、縦向き(ポートレート)と横向き(ランドスケープ)の両方に切り替えて表示崩れがないかを見ることもポイントです。
リアルな端末でのチェックは細かい違和感や動作不良も発見しやすいので、修正すべきポイントを逃しにくくなります。
主要ブラウザでの動作チェック
ブラウザによってHTMLやCSSの処理が異なるため、主要ブラウザでの表示も確認しましょう。
- Google Chrome
- Safari
- Firefox
- Microsoft Edge
それぞれのブラウザで、自分のWordPressサイトがきちんと表示されるか、崩れていないかを確認することで、ブラウザ固有の問題も見つけやすくなります。
特に、スマホの標準ブラウザ(iPhoneのSafari、AndroidのChromeなど)は要チェックです。
レスポンシブデザインのシミュレーション
開発者ツールやオンラインサービスを使って、レスポンシブデザインの動作をシミュレーションするのも便利です。
Google Chromeの開発者ツールでは、画面幅を自由に変更したり、主要機種を指定して表示を確認できます。
確認方法 | 特徴 |
---|---|
ブラウザ開発者ツール | PC上でスマホ表示や画面サイズ変更ができる |
オンラインシミュレーター | 多機種の表示を同時に確認できる便利なWebサービス |
実機が手元になくてもこの方法で簡単にチェックできるので、頻繁に確認したいときにも役立ちます。
デバイスとOSごとの表示テスト
iPhoneやAndroidなど、OSによっても細かい挙動の違いが生まれることがあります。
複数のOSやデバイスモデルごとに実際にサイトへアクセスし、意図しないレイアウト崩れや、利用できない機能がないかチェックしましょう。
また、OSのバージョンによっては一部のWeb技術への対応状況が異なる場合もあります。
できれば複数人で各自の端末からテストすることで、より多様な環境での問題点を洗い出せます。
WordPressスマホ表示崩れの個別対策方法

WordPressサイトがスマホで正しく表示されない場合、原因ごとに適切な対策を取ることが大切です。
よくある表示崩れのパターンを踏まえ、それぞれの問題に合った具体的な解決策について解説します。
不要なキャッシュの削除
WordPressでは、ブラウザやプラグインによってキャッシュが残っていることで、修正した内容が反映されず、表示崩れが続くケースがあります。
まずは、サーバー、ブラウザ、使用しているキャッシュ系プラグイン(W3 Total Cache、WP Super Cacheなど)のキャッシュを削除しましょう。
また、スマートフォン自体のブラウザキャッシュもクリアすることで、最新のデザインが反映されやすくなります。
プラグインの無効化・アップデート
プラグインのバージョンが古かったり、複数のプラグインが競合していると、スマホ表示が崩れる原因になることがあります。
- ひとつずつプラグインを停止して確認する
- 問題が起きているプラグインが判明したら最新バージョンへアップデートする
- それでも直らない場合は似た機能を持つ別のプラグインに乗り換える
このような手順でチェックしていくと、原因となるプラグインが特定しやすくなります。
レスポンシブ対応テーマの選定
テーマ自体がスマホに対応していない場合、どれだけ修正しても崩れを防げません。
WordPress公式テーマや評価の高い有料・無料テーマの中から、レスポンシブ対応と明記されているものを選びましょう。
テーマ名 | 特徴 |
---|---|
Twenty Twenty-One | 公式テーマ。標準でレスポンシブ対応 |
Lightning | 日本語対応、カスタマイズ性が高い |
Astra | 軽量で読み込みが速い |
可能であればデモページをスマホで確認し、切り替え前後の見た目を確かめると安心です。
画像やバナーのサイズ最適化
スマホ表示の際に画像やバナーのサイズが大きすぎると、横スクロールが発生したり枠からはみ出してしまいます。
画像には「width:100%; height:auto;」の指定をCSSで行い、どのデバイスでも枠内に収まるように調整しましょう。
また、大きすぎる画像ファイルはサイトの表示速度も遅くするため、圧縮やリサイズもおすすめです。
テーマやプラグインから自動で画像サイズを調整するオプションが用意されている場合は活用してください。
テーブルレイアウトの修正
WordPressではテーブルタグを使った表が崩れやすい箇所です。
パソコン向けに横幅が広いテーブルは、スマホからだとはみ出してしまう場合があります。
このときは以下のポイントを意識して修正してみてください。
- 「overflow-x:auto;」や「display:block;」を利用してテーブルを横スクロール化する
- 内容を最小限にまとめ、カラム数を減らす
- テーマ独自のショートコードやプラグインを使うことで、スマホ最適化された表に変換できる
特に表組みが多いサイトでは、複数ページで同じ対応が必要になることも多いので、一度CSSで汎用的な設定を作っておくと便利です。
カスタムCSS・HTMLの見直し
独自にカスタマイズしたCSSやHTMLの記述ミスが、スマホ表示のレイアウト崩れにつながることがあります。
特に幅(px)や高さの固定値はmediaクエリで柔軟に変更できるよう調整しましょう。
positionやfloat、marginなどの値が重複していないか、余計な!important指定がないかもチェックしましょう。
モバイル表示専用のCSSや、テーマカスタマイザー経由の追加CSSが正しく反映されているかも確認してください。
AMP機能の無効化
WordPressでAMP(Accelerated Mobile Pages)プラグインを使っている場合、ごく一部のテーマやカスタム機能とうまく連携できず、スマホで表示が崩れることがあります。
不具合が続くようであれば、AMP機能を一時的に無効にして表示を確認しましょう。
無効化の手順はプラグインの管理画面から操作できる場合が多いです。
AMP対応をやめてもGoogleのインデックスや順位への影響は大きくないので、まずは表示優先で調整してみると良いでしょう。
スマホ表示でWordPressページが崩れる具体的な症状例

WordPressサイトをスマートフォンで表示した際、パソコンブラウザでは問題なく見えていたページが崩れてしまうケースは珍しくありません。
主なレイアウト崩れの症状を事例ごとに解説します。
レイアウトが横にはみ出す
スマホでサイトを見ると、ページ全体が画面の横幅からはみ出し、左右にスクロールしないと内容が読めないことがあります。
この現象は主に以下のような原因で発生します。
- 画像やテーブルなどの横幅が固定されていて、画面幅より大きい
- 不要な余白(マージンやパディング)が加算されている
- レスポンシブ対応になっていない古いテーマやプラグインの利用
このような場合は、CSSの見直しやテーマの更新を検討しましょう。
画像・動画の表示乱れ
アイキャッチ画像や埋め込み動画がはみ出したり小さくなりすぎたりと、見た目が崩れることも多いです。
代表的な症状と、それぞれ発生しやすい要因を下記の表にまとめました。
症状例 | 主な原因 |
---|---|
画像が画面いっぱいに伸びて見切れる | widthをピクセル指定している |
動画がサイドバーやテキストに重なる | レスポンシブ埋め込み未対応 |
画像や動画は、CSSで幅を「100%」や「auto」指定にすることでほとんどの場合修正できます。
フォントサイズや行間のバランス崩れ
スマホ表示時、急に文字が大きくなったり小さくなったり、行間が詰まりすぎて読みづらくなる場合も珍しくありません。
この問題は、パソコン用のCSSしか設定されていなかったり、スマホ用のメディアクエリが不十分なケースでよく起こります。
フォントサイズや行間は、画面サイズごとに適切な値をCSSで指定しておくことが大切です。
サイドバーやメニューの非表示
スマホでサイトを閲覧した際、サイドバーやナビゲーションメニューが見えなくなるケースがあります。
これは、スマホ用表示で自動的に非表示になったり、ボタン(いわゆるハンバーガーメニュー)で展開する仕様になっていたりするためです。
実際に遭遇することの多いサイドバーやメニューの非表示症状は以下のようなものです。
- サイドバーのリンクが消えてしまう
- グローバルメニューがアイコンだけになり、押しても展開されない
- メニューが表示される場所がズレてしまう
この場合、テーマや使用しているプラグインの仕様を確認し、必要に応じてカスタマイズしましょう。
テーブル表示が切れる・スクロールできない
スマホ表示ではテーブル(表)が画面の幅よりも広くなり、一部の内容が見切れてしまう・スクロールできない、といった問題も発生しやすいです。
横方向に長いテーブルは、スマホではレイアウトが崩れたり内容が隠れることがよくあります。
対策としては、テーブルに横スクロールを付けたり、レイアウトを崩れにくい形式に修正する方法があります。
テーマやプラグイン選びがスマホ表示に与える影響

WordPressのスマホ表示が崩れる主な原因のひとつが、使用しているテーマやプラグインの選択です。
モバイル表示にしっかり対応したテーマと、そうでないテーマでは、ユーザー体験や見た目に大きな違いが出ます。
また、一部のプラグインはスマホ対応が不十分な場合があり、せっかくレスポンシブに作られたテーマでも、導入したプラグインが原因でレイアウトが崩れるケースもあります。
スマートフォンから快適に閲覧できるサイトにするためには、テーマやプラグインの選定が非常に重要です。
モバイル対応テーマの条件
モバイル対応テーマを選ぶ際には、下記のような基準がポイントになります。
- レスポンシブデザインに対応しているか
- Googleモバイルフレンドリーテストで問題が検出されないか
- 画像やテキスト、ボタンが画面サイズに合わせて自動調整されるか
- 表示速度が十分に速いか
- 開発・更新がしっかり続いているか
こういった条件を満たしたテーマを選ぶことで、スマホ閲覧時の崩れや動作不良を防ぎやすくなります。
主要なレスポンシブテーマ例
人気のある主要なレスポンシブテーマを比較すると、機能や特徴に違いが見られます。
テーマ名 | 特徴 | 備考 |
---|---|---|
Cocoon | 初心者にも扱いやすい、日本語対応 | 無料で高機能 |
Lightning | ビジネスサイト向けのデザイン豊富 | 拡張プラグインが充実 |
Sydney | 海外ユーザーに人気 | デモも多数用意 |
これらのテーマはいずれもスマホでの閲覧にしっかり最適化されており、アップデートも頻繁に行われている点が安心材料です。
スマホ非対応プラグインの注意点
どんなにレスポンシブなテーマを使っていても、一部のプラグインがスマホ対応していない場合、表示が崩れることがあります。
特に注意したいのは、表やウィジェット系、画像ギャラリーなどレイアウトの自由度が高いプラグインです。
下記のような注意点を意識しましょう。
- インストール前にプラグインの説明やレビューで「モバイル対応」と明記されているか確認する
- スマホ実機またはブラウザのデベロッパーツールで表示をテストする
- 不具合や崩れが出た場合はすみやかに停止または乗り換えを検討する
少しでも不安があれば、事前に検証環境で動作チェックを行い、本番環境では極力トラブルの起きにくいプラグインを選ぶことが重要です。
AMP導入がWordPressスマホ表示に及ぼすリスク

WordPressサイトでモバイルユーザーの利便性や表示速度向上を目的にAMP(Accelerated Mobile Pages)を導入するケースが増えています。
しかしAMPは特有の仕様により、スマホ表示が崩れるトラブルが起きやすくなります。
AMP対応にはメリットだけでなくリスクがあるため、特徴や注意点を理解しておくことが重要です。
AMP化による表示崩れの典型パターン
AMP化を進めることで、WordPressサイトのスマホ表示にどんな不具合が起こりやすいのでしょうか。
- デザインが大きく崩れる(CSSがAMPで制限され適用されない)
- 特定のウィジェットやプラグインが動作しない
- 画像や動画が本来の位置やサイズで表示されなくなる
- レイアウトの幅や段組みが乱れる
- ボタンやフォームなど動きのあるパーツが消える、または正常に動作しない
AMPの仕様では、使えるHTMLやJavaScript、CSSが大幅に制限されます。
特に複雑なテーマや独自カスタマイズ、複数のプラグインを利用している場合は、この制限により想像以上に見た目や機能が崩れることがあります。
AMP無効化の流れ
AMP導入後にスマホ表示が崩れた場合、AMPの無効化を検討する方も少なくありません。
AMPを無効化する際は、次のような流れで対応しましょう。
- WordPress管理画面でAMPプラグインを停止または削除する
- GoogleサーチコンソールでAMPエラーを確認し、「AMPが無効になった」旨のサイトマップ再送信を行う
- モバイル端末や各ブラウザできちんと通常ページが表示されるか確認する
- 必要に応じてキャッシュをクリアし、表示が安定するまでチェックを続ける
操作 | ポイント |
---|---|
プラグイン停止 | 関連するAMPプラグインすべてを停止 |
Googleサーチコンソール | AMPページ削除申請やサイトマップ更新 |
表示確認 | スマホやタブレットで全ページを確認 |
AMP対応時の検証ポイント
AMP化によるスマホ崩れを事前に防ぐには、下記の検証ポイントを押さえておくことが大切です。
- AMP対応テーマやプラグインを導入しているか
- CSSやJavaScriptの制限でレイアウトや動作に問題が出ていないか
- 主要ブラウザ(Chrome、Safari、Firefoxなど)とiOS/Androidで見た目が共通しているか
- Google AMPテストツールで検証し、エラー発生時は該当箇所を修正したか
- フォーム送信やポップアップなどインタラクティブな機能がAMP仕様に適合しているか
見た目だけでなく、ユーザー体験そのものが損なわれていないかを総合的に判断しましょう。
AMP化はうまくいけばメリットも多い技術ですが、スマホ表示の崩れや機能低下には注意が必要です。
WordPressスマホ表示崩れを防ぐ日常メンテナンス

WordPressサイトのスマホ表示が崩れる主な原因は、日々の運用やアップデート時のちょっとした見落としから発生することが多いです。
普段からいくつかのメンテナンスを習慣化することで、スマートフォンでの見た目をしっかりと保つことができます。
ここでは、そのために意識したい3つのポイントについて紹介します。
テーマ・プラグインの定期更新
WordPressのテーマやプラグインは、古いままにしておくとスマホ表示のレイアウト崩れの原因になることが多いです。
新しいバージョンでは表示に関するバグが修正されたり、モバイル対応が強化されているケースが多々あります。
定期的にテーマやプラグインを最新バージョンに保つことで、不具合の発生リスクをぐっと減らすことができます。
特におすすめの習慣は次のとおりです。
- 週に一度は「更新」欄をチェックする
- 公式ディレクトリにあるプラグインやテーマを選ぶ
- アップデート前には内容を確認する
これらをこまめに実践しておくことで、スマホ表示崩れを未然に防ぐことができます。
バックアップとバージョン管理
万が一のトラブルに備えて、バックアップとバージョン管理は欠かせません。
アップデートやカスタマイズがきっかけで表示が崩れた場合も、バックアップがあればすぐに元の状態に戻せます。
バックアップ方法 | おすすめのタイミング |
---|---|
プラグインによる自動バックアップ | 週1回、または大きな変更の前 |
サーバー側のバックアップ機能 | システムアップデート前 |
手動でのデータエクスポート | 月初めや定期メンテナンスのタイミング |
適切なタイミングでバックアップを取り、バージョン管理を徹底することで安心してサイト運営ができます。
表示チェックのルーチン化
実際にどの端末でどのように表示されているか、定期的なチェックがとても大切です。
パソコンのプレビュー機能だけでなく、実際のスマートフォンやタブレットで見ることでレイアウトのズレや崩れに気づけます。
代表的なチェックポイントは次の通りです。
- 主要なページの見出しや画像がズレていないか
- ボタンやリンクが押しやすい大きさになっているか
- テキストが読みやすいサイズかどうか
- 広告やウィジェットが崩れてないか
習慣的にこれらを確認することで、スマホ表示のトラブル発生を早期に発見しやすくなります。
スマホ表示の安定化で得られる運用メリット

WordPressサイトのスマホ表示を安定させることで、さまざまなメリットが期待できます。
スマートフォンからのアクセスが主流になった今、スマホでも崩れないデザインを維持することは、運用面でも大きなアドバンテージとなります。
ユーザー体験の向上
スマホ表示が安定していると、ユーザーはどの端末からアクセスしてもページが見やすく、ストレスなく利用できます。
画像やテキストがずれて表示されることが少なくなり、コンテンツの内容が正確に伝わります。
- 読みやすさが向上する
- 誤操作や離脱が減る
- お問い合わせや購入などの行動がしやすくなる
このようにスマホ表示の安定化は、ユーザー満足度の向上と直結しています。
SEO評価の上昇
Googleをはじめとする検索エンジンでは、モバイルフレンドリーなサイト設計が重要な評価基準となっています。
スマホで表示が崩れるサイトは、SEOで不利になる場合があります。
安定したスマホ表示 | SEOへの影響 |
---|---|
表示が崩れない | 検索順位が上がりやすい |
見やすさが保たれる | ユーザーの滞在時間が長くなる |
操作ミスが減る | コンバージョンや回遊率が向上 |
このように、スマホ表示の崩れを防ぐことは検索エンジンからの評価にもつながります。
管理・更新の作業効率化
スマホ表示がしっかり安定しているテーマや構成を採用すると、運用時のトラブルや修正対応が大幅に減ります。
レイアウト崩れを頻繁に直す必要がなくなり、新しいページや記事の追加もスムーズに行えます。
複数の端末を使って動作確認するときも、安定していれば確認作業の手間が省けます。
結果的に、運用担当者の時間や手間を減らせるのが大きな魅力です。
トラブル解決後の再発防止のポイント

トラブルを一度解決しても、同じ問題が繰り返されるのは避けたいものです。
WordPressのスマホ表示トラブルは、ちょっとした油断で再発しがちです。
ここでは、日頃から意識しておきたい再発防止策についてご紹介します。
テーマやプラグインの更新管理を徹底する
WordPressのテーマやプラグインは、開発元によって頻繁にアップデートされます。
これを怠ると、不具合やレイアウト崩れの原因になりやすいです。
更新管理で特に気をつけたいポイントをリストでご紹介します。
- 定期的に管理画面にログインして更新状況をチェックする
- 主要なプラグインとテーマはアップデート内容を確認してから導入する
- バックアップを必ず取ったうえで更新作業を行う
カスタマイズ時にはテスト環境を用意する
テーマファイルやCSSを直接編集する場合は、いきなり本番サイトで作業するのは危険です。
テスト環境を使えば、ミスや不具合が起きても安心して修正や確認ができます。
主なテスト方法と、そのメリット・デメリットを下の表でまとめました。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ローカル環境 | ネット接続不要。素早くテスト可能。 | サーバー環境との差異が出ることがある。 |
ステージング環境 | 本番環境と近い動作を確認できる。 | 設定や利用に手間がかかる場合がある。 |
不要なプラグインやカスタムコードの整理を心がける
長く運用していると、使わなくなったプラグインやカスタムコードが残りがちです。
不要なものは削除または無効化して、トラブルの元を減らしていきましょう。
また、機能の重複を防ぐためにも、役割が似ているプラグインが複数入っていないか定期的に見直すことが大切です。
モバイルファーストを意識した運用を続ける
新しいページや記事を追加する際は、必ずスマホでの表示も確認しましょう。
パソコンだけで完結させず、スマホ実機やシミュレーターでユーザー目線のチェックを習慣にすることが、レイアウト崩れの早期発見につながります。
ちょっとした意識と習慣が、今後の大きなトラブル予防につながるでしょう。