「ブログを誰にも見られずに書きたい」「自分だけのメモや日記として使いたい」と考えたことはありませんか。
インターネット上でブログを公開することで、思わぬ個人情報の流出やプライバシー侵害のリスクが気になる方も多いはずです。
そこで、今回はブログを非公開にする方法と注意点、そして安全に使い分けるコツについて、わかりやすく解説します。
主要なブログサービスごとの非公開設定や注意すべきポイントも具体的にご紹介するので、安心して自分だけのブログ空間を作りたい方はぜひご覧ください。
ブログを非公開にする具体的な方法と注意点

ブログを非公開に設定することで、検索エンジンにインデックスされることや第三者に閲覧されることを防ぐことができます。
各ブログサービスには非公開設定の方法や仕様が異なるため、正しい方法を事前に確認しておくことが重要です。
また、非公開にしたい範囲(全体・一部記事単位など)によって必要な設定も異なりますので、目的に合わせて設定を行いましょう。
非公開設定が可能な主なブログサービス
非公開設定ができる主なブログサービスには、WordPress、はてなブログ、Amebaブログ、ライブドアブログ、FC2ブログなどがあります。
それぞれのサービスで非公開の方法や設定項目が用意されており、管理画面から簡単に設定できる場合が多いです。
- WordPress
- はてなブログ
- Amebaブログ
- ライブドアブログ
- FC2ブログ
サービスによって全体非公開・記事ごとの非公開・限定公開など機能の違いもあります。
WordPressで非公開に設定する手順
WordPressでは、個別記事ごとやサイト全体を非公開にする設定が用意されています。
個別記事の場合は、投稿画面の右側にある「公開設定」から「非公開」または「パスワード保護」を選択します。
サイト全体を非公開にしたい場合は、「設定」→「表示設定」やプラグインを利用してメンテナンスモードやパスワード保護をかける方法が一般的です。
非公開方法 | 設定手順 |
---|---|
記事単位 | 記事編集画面→公開設定→非公開選択 |
パスワード保護 | 投稿編集画面→公開設定→パスワード保護 |
サイト全体 | プラグイン導入や「coming soon」モードの利用 |
プラグインを使う場合は、アクセス管理やカスタマイズの自由度が高まります。
はてなブログで非公開にする方法
はてなブログでは、ブログ全体を非公開にしたり、記事ごとに公開設定を行うことができます。
ブログ全体を非公開にする場合は、「設定」画面の「公開範囲」から「自分のみ」に変更します。
また、個別記事単位で下書き保存することで公開されません。
限定公開の場合、「合言葉機能」を利用することで特定のユーザーだけが閲覧可能になります。
Amebaブログの非公開設定方法
Amebaブログでは記事ごとに公開範囲を細かく設定できます。
記事投稿画面で「公開範囲の設定」から「アメンバー限定」や「自分のみ」を選択できます。
これにより、他人に見られたくない記事をしっかり管理することができます。
ライブドアブログを非公開にする設定
ライブドアブログにはブログ自体の公開範囲を管理する機能があります。
ブログ管理画面の「ブログ設定」→「基本設定」→「ブログの公開範囲」で「非公開」や「パスワード保護」を選択できます。
パスワードを設定した場合、パスワードを入力したユーザーだけが閲覧可能です。
FC2ブログの非公開方法
FC2ブログでは、記事単位で非公開設定やパスワード保護が可能です。
記事投稿画面で「公開範囲」から「下書き」「パスワード制限」「管理者のみ」などを選ぶことができます。
ブログ全体の公開設定も管理画面から変更できます。
非公開にした場合のアクセス範囲
非公開に設定したブログや記事は、管理者本人または設定した範囲内のユーザーのみが閲覧できます。
「自分のみ」や「下書き」の場合は他の人には一切見えません。
「限定公開」や「パスワード保護」は、設定した情報を知っている人のみがアクセスできます。
サービスごとにアクセス権の制御方法が異なるため注意が必要です。
非公開設定でも残るリスク
非公開に設定しても、絶対に内容が漏れないとは限りません。
運営側の不具合や過去に公開していたURLのキャッシュが残っているケースも考えられます。
また、限定公開やパスワード型であっても、情報が第三者に漏れる可能性は0ではありません。
本当に外部に見せたくない情報の場合、インターネット上には載せないよう注意しましょう。
非公開ブログで使える限定公開やパスワード保護
多くのブログサービスでは非公開だけでなく「限定公開」や「パスワード保護」機能が用意されています。
これらは家族や友人、特定のメンバーだけに見せたい場合に便利です。
以下のような使い分けができます。
- パスワード付き:パスワードを知っている人だけアクセス可能
- 合言葉/限定公開:指定された条件でのみ閲覧できる
- グループ公開:特定のメンバーにのみ公開
それぞれのサービスで利用できる公開範囲の機能をよく確認して、自分の用途に合った設定を行うことが大切です。
非公開ブログを作成するメリット

非公開ブログには、一般に公開しないからこそ得られる多くの利点があります。
自分自身や限られた相手とのみ共有したい情報を気軽に残せるため、安心してブログを楽しむことができます。
プライバシーの保護
非公開ブログはインターネット上に公開されないため、個人情報やプライベートな内容を安全に記録できます。
不用意な第三者からのアクセスやコメントを防げるので、安心して書きたいことを書くことができます。
以下に非公開ブログで守られる主なプライバシーのポイントをまとめます。
- 検索エンジンに内容が表示されない
- 知人や家族にも見られる心配がない
- 特定の人とだけ情報共有ができる
安心して日記やメモを書ける環境
非公開ブログは自分だけの記録スペースとして活用できます。
日記や思いついたこと、アイデアのメモなど、公開される心配がないのでストレスなく書き残せます。
外部からの反応や評価を気にせず、純粋に自分のためだけのブログとして使えるのが特徴です。
非公開ブログがもたらす安心感の違いを、下記の表で一般公開ブログと比較してみます。
特徴 | 非公開ブログ | 公開ブログ |
---|---|---|
閲覧範囲 | 自分または許可した相手のみ | 誰でも閲覧可能 |
コメント | 制限可能 | 誰でも可能 |
検索結果への表示 | 表示されない | 表示される |
限定的なシェアができる
非公開ブログはURLを知っている人だけが閲覧できる設定や、パスワードで保護することもできます。
例えば仲の良い友人やグループメンバーにだけ記事を見せたい場合でも、公開範囲を細かく設定できます。
そのため、全世界に向けて発信するのではなく、あくまで限られた関係の中で安心して情報共有が可能です。
非公開ブログを扱う際のデメリット

非公開ブログは限られた人だけに情報を共有できるメリットがある一方で、いくつか注意すべきデメリットも存在します。
ブログの目的や運用スタイルによっては、非公開設定にすることで発生するリスクや不便さを感じる場面も少なくありません。
外部からのアクセスの遮断
非公開ブログに設定すると、指定したユーザー以外はブログの内容を見ることができません。
これはプライベートな日記や友人同士だけで共有したい場合には便利ですが、知らない人からの反応や広がりがまったく期待できないというデメリットもあります。
もしブログを通じて多くの人と繋がりたい場合や、フィードバックを得て情報発信を広げたいと思っている場合には、この点が大きな障壁となります。
- 検索エンジンにも表示されないため、新しい読者が自然に増えることがない
- 他のSNSや外部サイトからのリンクを張っても閲覧数の向上に繋がらない
- 情報交換やコミュニティづくりの機会が少なくなる
収益化ができない
非公開ブログはアクセスできる範囲が制限されるため、広告による収益化やアフィリエイト収入を得ることが極端に難しくなります。
多くの広告サービスやアフィリエイトプログラムは、一般公開されたページでの利用を前提としています。
このため、ブログを副業やお小遣い稼ぎの手段としたい場合には、非公開設定は大きな足かせとなってしまいます。
項目 | 公開ブログ | 非公開ブログ |
---|---|---|
広告収入 | 可能 | ほぼ不可能 |
アフィリエイト | 可能 | 不可 |
アクセス解析 | 多くのデータ収集が可能 | 限定的 |
サービス停止時のデータ消失リスク
非公開ブログは特定のサービスやプラットフォームのアカウントで管理していることがほとんどです。
もし利用しているサービスが突如終了したり、アカウントログインが不可能になった場合、投稿したすべてのデータが消えてしまう可能性もあります。
バックアップを取っていないと、思い出や記録、貴重な情報が二度と戻らず困ることになります。
特に非公開設定の場合、万一の際に情報を他人とシェアして助けてもらう手段も限られてしまいます。
非公開ブログ運用時に知っておきたいトラブルと対策

非公開ブログはプライベートな記録や限定的な情報の共有に適していますが、運用する際には思わぬトラブルが発生することがあります。
安心して非公開ブログを続けるためにも、事前に知っておきたいリスクや対策を把握しておくことが大切です。
誤って公開状態になるケース
非公開ブログでよくあるトラブルのひとつが、本来非公開のままにしておくべき記事やページを誤って公開状態にしてしまうことです。
たとえばWordPressやBloggerなどのブログサービスでは、記事投稿時に「公開」や「非公開」、「限定公開」などの公開設定を間違えて選んでしまいやすいです。
下記は非公開設定が誤って解除される主なケースです。
- 記事作成時にうっかり公開ボタンを押してしまう
- 設定変更やテーマのアップデートなどで非公開設定が初期化されてしまう
- 操作方法に不慣れな複数の管理者が誤操作してしまう
公開状態になると、検索エンジンにインデックスされたり、外部からアクセスできる状態になる場合があるため注意が必要です。
記事ごとに公開状態をこまめに確認し、投稿後も定期的に設定を見直す習慣をつけましょう。
管理者以外に見られる可能性
非公開ブログは基本的に管理者や特定のユーザーしか閲覧できませんが、場合によっては想定外の人に見られてしまうことがあります。
特にパスワードを共有するタイプのブログや、招待制のブログでは、パスワードや招待URLが第三者に渡ることで閲覧されてしまうリスクがあります。
リスク要因 | 例 | 対策 |
---|---|---|
パスワードの漏えい | 共用PCでパスワード入力履歴が残っていた | 定期的な変更と管理徹底 |
招待制URLの拡散 | 招待メールの転送による第三者への流出 | 必要最小限の招待と都度URLの変更 |
不用意にパスワードやURLを他の人に教えたり、共有設定を広範に行わないよう細心の注意が必要です。
万一の流出を防ぐためにも、定期的にアクセス権や招待者リストの見直しをおすすめします。
バックアップの必要性
非公開ブログであっても、万が一データが消えてしまった場合に備え、定期的なバックアップはとても重要です。
運用途中で誤って記事を削除してしまった場合や、サービス自体の障害、アカウントトラブルなどでデータが失われるリスクはゼロではありません。
バックアップの主な方法は次の通りです。
- 定期的にブログサービスのエクスポート機能を利用する
- 記事内容や画像をPCやクラウドストレージで管理・保存する
- 万一に備えて複数の場所にバックアップデータを保管する
大切な記録を失わないためにも、運用ルールとしてバックアップを必ず取り入れておきましょう。
非公開ブログ活用の具体例

非公開ブログはインターネット上で公開されないため、安心して自分だけの情報を記録するのに最適です。
身近な用途から仕事の場面まで、さまざまな場面で役立ちます。
個人の日記利用
非公開ブログは、自分の気持ちや出来事を誰にも見られずに記録できる点が大きな魅力です。
日常のちょっとした出来事や悩み、将来の目標など、自由に書き込みができます。
紙の日記に比べて、検索機能や写真のアップロードが気軽にできるのも魅力です。
- 毎日の出来事を簡単に記録できる
- 過去の日記をすぐに検索して見返せる
- 写真や動画も貼り付けて管理できる
- 他人に見られたくない内容も安心して書ける
自分専用のデジタル日記帳として気軽にスタートでき、モチベーションも長続きしやすくなります。
育児や成長記録管理
お子さんの成長過程や家族の日常を細かく記録したい場合にも非公開ブログは大変役立ちます。
成長記録やエピソードごとに投稿を分けたり、定期的にまとめておくことで後から簡単に振り返ることができます。
活用例 | メリット |
---|---|
毎月の身長・体重記録 | グラフや写真と一緒に比較できる |
初めてできたこと日記 | 成長の瞬間を時系列で保存できる |
家族の大切なイベントまとめ | 思い出を将来振り返るときに便利 |
パスワード管理ができるサービスを選べば、安心して家族だけで記録を共有することも可能です。
仕事・研究メモの保存
仕事で得た気づきや会議の内容、研究のアイデアや参考資料なども非公開ブログにまとめることで自分だけのデータベースを作ることができます。
複数の端末でアクセスできるため、出張先や移動中でも必要な情報を簡単に確認可能です。
仕事・研究メモの利用例は次の通りです。
- 会議メモや打ち合わせ内容の記録
- 日々のタスクやToDoリストの管理
- 学んだことやノウハウのストック
- 資料やリンクのまとめ保存
デジタル管理を活かせば検索性も高く、後から見返したい情報もすぐ見つかります。
非公開ブログを始める前に確認したいポイント

非公開ブログを作成する際には、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
公開範囲を限定して運営をすることには、多くのメリットがありますが、サービスによって非公開機能の仕様や使い勝手、管理方法が大きく異なります。
これから紹介する各ポイントを確認し、安心して自分だけ、または限られた人と情報を共有できる環境を選びましょう。
運営サービスの非公開機能の有無
非公開ブログを作るうえでまず大事なのが、利用するブログサービスに非公開機能が用意されているかどうかです。
サービスごとに非公開の方法や設定内容は異なるため、公式サイトのヘルプやFAQを必ずチェックしましょう。
- 管理画面から非公開の設定ができるか
- パスワード保護機能があるか
- 閲覧ユーザーの制限方法が分かりやすいか
例えば、アメーバブログやはてなブログ、WordPressなど多くのサービスが非公開または限定公開の機能を提供していますが、細かい仕様は異なります。
サービス選びに迷った場合は、設定のしやすさや自分が想定する運用スタイルに合っているかを比較検討しましょう。
移行や削除のしやすさ
非公開で始めたブログでも、後々公開したくなったり、他のサービスへの移行やブログ自体の削除が必要になることもあります。
あらかじめ移行や削除が簡単にできるサービスを選ぶことで、予想外のトラブルを避けられます。
サービス名 | 記事エクスポート | 簡単削除 |
---|---|---|
WordPress | 可能 | 可能 |
はてなブログ | 可能 | 可能 |
アメーバブログ | 一部制限あり | 可能 |
上記のように、サービスによって記事のエクスポート(バックアップ)や削除のしやすさは異なります。
後悔しないために、最初からこうした機能の有無を確認しておくと良いでしょう。
パスワード管理の重要性
非公開ブログで特に重視したいのが、パスワード管理です。
パスワードを利用して閲覧権限を設定する場合、不正アクセスを防ぐためにも強力なパスワードを設定し、定期的に見直すようにしましょう。
また、パスワードを共有した場合は、信頼できる範囲のみに知らせることがとても大切です。
万が一パスワードが漏れてしまうと、非公開設定の意味がなくなってしまうので注意してください。
パスワードは、英数字や記号を含めた複雑なものを設定し、他のサービスと同じものを使い回さないようにしましょう。
ブログを非公開にする際に意識したいこと

ブログを非公開にする際は、まず自身がなぜ非公開にしたいのかという理由を明確にすることが大切です。
一時的な非公開なのか、今後再開する予定はないのかによって対応も変わってきます。
読者にとってブログが突然見られなくなった場合、どう感じるのかも想像してみましょう。
もしも何らかの告知や説明が必要と考えた場合は、SNSやメールなど別の手段でしっかりと伝えるようにしましょう。
また、ブログを非公開にしたことでデータや記事が消えてしまう可能性もあるため、事前に必ずバックアップを取っておくことが重要です。
非公開にする方法もブログサービスによって異なりますので、自分が利用しているプラットフォームの手順を正しく確認することが安心につながります。
今後再び公開する可能性がある場合は、非公開設定の種類や範囲についてもよく考えて選ぶとよいでしょう。
非公開にすると検索エンジンにも表示されなくなりますので、SEOの効果もリセットされることを覚えておく必要があります。
このようなポイントを押さえたうえで落ち着いて対応を進めることが、後悔せずにブログを非公開にするためのコツです。
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