サイト運営やブログを始めた際、「パーマリンクの付け方が正しいのか不安…」と感じたことはありませんか?
適切なパーマリンクの設定は、SEO対策やユーザビリティ、さらにはサイト運用の手間にも大きく影響します。
やみくもにアドレスを決めてしまうと、後悔やトラブルの原因に。
この記事では、失敗しないパーマリンクの付け方を実践ポイントからSEOとの関係、実際のWordPressでの設定方法まで丁寧に解説します。
パーマリンク選びで迷いたくない方は、このまま読み進めて理想のサイト運用を実現してください。
パーマリンクの付け方で失敗しないための実践ポイント
パーマリンクの付け方を正しく理解し、実践することで、検索エンジンからの評価やユーザーの利便性が大きく向上します。
各ポイントを押さえて、より良いサイト運営を心がけましょう。
英単語を使ったパーマリンク設定
パーマリンクには英単語を使用するのが一般的です。
英語は世界中で広く使われているため、検索エンジンにも認識されやすくなります。
さらにSNSやメールでのURL共有時にも、文字化けや変換トラブルを避けやすいのがメリットです。
例えば「about」や「contact」、「service」など、コンテンツ内容を端的に表す英単語を選ぶとよいでしょう。
シンプルで短いURL構造の作成
パーマリンクはできるだけシンプルで短く設計しましょう。
長すぎるURLはユーザーにとって覚えにくいだけでなく、検索エンジンからの評価も下がる可能性があります。
また、短いURLはコピーや共有がしやすく、SNSでも見栄えが良いという利点があります。
- 必要以上に階層を深くしない
- 余計な単語を省く
- 関連性の高い単語だけを使用する
ハイフンを区切り文字に使う理由
パーマリンクで単語同士を区切る場合は、主にハイフン「-」を使用します。
アンダースコア「_」も使えますが、検索エンジンはハイフンでの区切りを推奨しています。
Googleもハイフン利用をガイドラインで推奨しているため、SEO対策としても効果的です。
| 区切り文字 | 推奨度 | 説明 |
|---|---|---|
| ハイフン(-) | ◎ | SEOに有利で最も広く使われる |
| アンダースコア(_) | △ | 検索エンジン認識の面では非推奨 |
| 何も使わない | × | 単語がつながり読みづらい |
日本語パーマリンクが避けられる理由
日本語でパーマリンクを設定すると、URLが自動的に長い文字列(パーセントエンコーディング)に変換されてしまいます。
これにより、SNSやメールでURLをシェアした時に非常に見づらくなります。
また、ページ読み込み時のエラーやリンク不具合の原因にもなることがあります。
そのため、日本語のパーマリンクは避け、英単語やローマ字を使うことが推奨されます。
サイト内容を反映したキーワード選定
パーマリンクは記事やページ内容と直接関連するキーワードで構成しましょう。
Googleなどの検索エンジンはURL内の単語もサイト内容判断の指標にします。
無関係な単語や記号は避け、具体的かつ簡潔なキーワードを選んでください。
例として「web-design」や「cake-recipe」のように、訪問者や検索エンジンが内容を想像しやすいワードを使うのが望ましいです。
カテゴリーや投稿名の活用パターン
パーマリンク構造は、カテゴリー+投稿名や投稿名のみ、などいくつかのパターンがあります。
どの構成を選ぶかによって、SEO効果や運用のしやすさが変わります。
以下の代表的なパターンを比較してみましょう。
| パターン | URL例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 投稿名のみ | https://example.com/sample-post | シンプルで汎用性が高い |
| カテゴリー+投稿名 | https://example.com/category/sample-post | 階層構造が明確で整理しやすい |
| 日付+投稿名 | https://example.com/2024/04/01/sample-post | ニュースや更新頻度の高いサイト向き |
サイトの運用方針や更新頻度に合わせて、最適なパーマリンク構造を選択しましょう。
パーマリンクのSEOへの影響
パーマリンクは、ウェブページごとに設定されるURLのことであり、SEO対策において重要な要素の一つです。
適切なパーマリンクを設定することで、検索エンジンやユーザーの双方にとってページ内容が分かりやすくなり、結果としてアクセス数や評価向上にもつながります。
検索エンジンとパーマリンクの関係
検索エンジンはウェブページのURLをクロールし、その内容をインデックスする際にパーマリンクも評価基準の一部としています。
特にパーマリンクが短く、ページ内容に関連したキーワードを含んでいる場合、検索エンジンにとってページ内容の把握が容易になります。
例えば、「example.com/seo-basic」といったシンプルなパーマリンクは、「example.com/?p=1234」などのランダムな文字列よりも、検索結果での理解度が高くなります。
| パーマリンク例 | 評価 |
|---|---|
| /post/seo-tips | 高い |
| /post/12345 | 低い |
また、SEOに有利なパーマリンクを設計することで、検索順位の向上が期待できます。
クリック率に与える影響
パーマリンクは検索結果ページにも表示されるため、ユーザーのクリック率にも影響を与えます。
- わかりやすく簡潔なパーマリンクは、どんな内容の記事かわかりやすく伝わります。
- キーワードが含まれていると、ユーザーが求めている情報であると判断しやすくなります。
- 無関係な数字や記号ばかりのパーマリンクは、信頼性や安全性の面でも不利になることがあります。
また、パーマリンクが長すぎる場合や複雑な場合は、ユーザーが不安に感じて離脱してしまうこともあるため注意が必要です。
後から変更するリスク
一度設定したパーマリンクを後から変更すると、いくつかのリスクが生じます。
代表的なリスクを下記の表にまとめました。
| リスク内容 | 影響 |
|---|---|
| 既存の被リンクが切れる | SEO評価の低下 |
| ブックマークが無効になる | ユーザー離脱の増加 |
| 検索エンジンに重複コンテンツと見なされる | 順位低下の可能性 |
このようなリスクを回避するためにも、パーマリンクは記事公開時にしっかりと考えて設定することが大切です。
WordPressでのパーマリンクの付け方の具体的な手順
WordPressでパーマリンクを適切に設定することで、検索エンジンや訪問者にとって分かりやすいURLを作ることができます。
それぞれの設定方法や活用法を知ることで、サイト運営がよりスムーズになり、SEO効果も高まります。
パーマリンク設定画面の使い方
WordPressの管理画面から「設定」→「パーマリンク設定」にアクセスします。
ここではサイト全体のURL構造を設定することができます。
カスタム構造を選ぶことで、自分好みのURLパターンに変更できます。
多くの場合、「投稿名」を選ぶことでシンプルでSEOにも強いURLになります。
設定を変更したら、必ず下の「変更を保存」をクリックしてください。
- デフォルト:?p=123などのシンプルな数字形式
- 投稿名:記事タイトルをそのまま利用する形式
- カスタム構造:必要に応じて%category%/%postname%/などを指定
投稿ごとのパーマリンク指定方法
記事の編集画面で、タイトルの下もしくはサイドバーの「パーマリンク」設定欄から、投稿ごとに個別のURLを設定できます。
英数字・ハイフンで構成すると、より分かりやすくなります。
日本語をそのままパーマリンクに使うこともできますが、URLが長くなりやすいので注意しましょう。
投稿ごとのパーマリンク設定部分で編集する際は、記事公開前に決めておくのが理想です。
| 設定例 | URLの表示例 |
|---|---|
| 英語で設定 | https://yoursite.com/sample-article |
| 日本語で設定 | https://yoursite.com/サンプル記事 |
| ハイフン区切り | https://yoursite.com/sample-article-title |
カテゴリー・タグのスラッグ活用法
カテゴリーやタグごとにも「スラッグ」と呼ばれるURL用の文字列を設定できます。
カテゴリー/タグ編集画面からスラッグ欄に半角英数字・ハイフン区切りで入力しましょう。
スラッグを工夫することで、どんな内容のページかがURLで一目で分かるようになります。
例えば、「お知らせ」というカテゴリなら「news」と設定すると良いでしょう。
タグの場合も同じように、短くわかりやすい英語表記にしておくと管理しやすいです。
パーマリンクを設定・変更できない時の主な原因
パーマリンクが思い通りに設定できなかったり、変更が反映されなかったりするケースにはいくつかの典型的な原因があります。
ここでは、よくある原因を具体的に紹介し、それぞれの問題点と確認方法を解説します。
「公開」「下書き」状態の違いによる影響
WordPressの記事が「公開」状態か「下書き」状態かによって、パーマリンクの変更の反映に差が生じることがあります。
「下書き」状態では、パーマリンクの変更内容も本番環境にすぐ反映されません。
一方、「公開」状態ではパーマリンクの変更がすぐに反映されることが多いですが、公開後に設定を変更する場合は、リダイレクトの設定やリンク切れに注意が必要です。
- 記事を「下書き」→「公開」に変更した際にパーマリンクが変わる場合がある
- 「公開」後のパーマリンク変更はSEOに影響を与えるため注意
- 編集しても変更が反映されない場合、本当に「更新」または「保存」が押されているか確認
パーマリンク設定に「投稿名」が含まれていない場合
サイト全体のパーマリンク設定で「投稿名(%postname%)」を含まない形式を選んでいると、個別ページや投稿ごとに自由にパーマリンクを決めることができません。
例えば、日付形式(/%year%/%monthnum%/%day%/)などの場合は、投稿タイトルと関係のないURL構造になってしまいます。
| 設定形式 | パーマリンク編集可否 | 特徴 |
|---|---|---|
| 基本(?p=123) | × | 数字ID形式。自由に編集不可 |
| 日付と投稿名 | 〇 | 投稿名含む。編集可能 |
| 投稿名 | 〇 | シンプルでSEO向き。編集可能 |
自由にパーマリンクを付けたい場合は、パーマリンク設定で「投稿名」を選ぶことをおすすめします。
.htaccessの権限や存在の不備
WordPressでパーマリンクをカスタム構造に変更する場合、「.htaccess」ファイルの正しい設定や十分な書き込み権限が必要です。
「.htaccess」が存在しなかったり、サーバーに書き込み権限がない場合、パーマリンク設定が保存できなかったり、ページが404エラーになることがあります。
もしパーマリンク変更が反映されない時は、サーバーファイルマネージャーやFTPソフトで「.htaccess」ファイルの有無や権限を確認しましょう。
また、間違った記述や不要なコードが含まれている場合もエラーの原因となるため、できるだけバックアップを取り、安全に編集することが大切です。
パーマリンク変更後のリダイレクト対応の必要性
パーマリンクを変更すると、これまでのURLでアクセスしていたユーザーや検索エンジンが新しいURLを認識できなくなることがあります。
そのまま放置すると、「ページが見つかりません」というエラーになり、ユーザーの離脱やSEO評価の低下につながりやすくなります。
適切なリダイレクト設定を行うことで、変更前のURLから新しいURLへのスムーズな誘導が可能です。
この対応を怠ると、せっかく蓄積した検索エンジンからの評価も失われるため、重要な作業となります。
301リダイレクトの意味
301リダイレクトとは、あるページが永久的に別のURLへ移動したことを知らせるための設定です。
ユーザーだけでなく、Googleなどの検索エンジンにも正しい移動を伝える重要な役割を持っています。
一時的な移転を表す302リダイレクトと違い、301は「これからは新しいURLを正規のものと認識してください」という意味になります。
この設定を行うことで、旧URLのSEO評価やリンクパワーを新しいURLへ引き継ぐことができます。
| リダイレクトの種類 | 意味 | 適した用途 |
|---|---|---|
| 301リダイレクト | 永久的な移転 | パーマリンク変更時など |
| 302リダイレクト | 一時的な移転 | メンテナンス中や一時対応 |
リダイレクト設定に使えるプラグイン
WordPressなどのCMSを利用している場合、リダイレクトの設定を簡単に行えるプラグインがあります。
代表的なものには「Redirection」や「Simple 301 Redirects」などがあります。
これらのプラグインは、管理画面から旧URLと新URLを入力するだけでリダイレクトを自動化してくれるので、専門知識がなくても設定可能です。
- Redirection:無料で高機能。多くのユーザーに親しまれており、詳細な管理もできます。
- Simple 301 Redirects:シンプルな操作性が特徴で、初心者にも使いやすいプラグインです。
- SEO Redirection Plugin:リダイレクト履歴の管理やエラー監視などの機能も備えています。
プラグインを利用することで、複雑なサーバー設定を変更せずともパーマリンク変更後のリダイレクトを安全に行えます。
SEO評価を落とさない工夫
パーマリンク変更時にSEO評価をキープするためには、いくつかのポイントに注意が必要です。
まず、変更前のすべてのURLに対して確実に301リダイレクトを設定しましょう。
また、内部リンクやサイトマップに古いリンクが残らないように修正することも大切です。
検索エンジンに新URLが認識されたかをGoogle Search Consoleなどで確認し、エラーが出ていないか定期的にチェックしましょう。
さらに、リダイレクト後もページの内容やタイトル、ディスクリプションを大きく変更しすぎないことがSEO維持のポイントです。
パーマリンクの付け方で理想のサイト運用を実現するために
ここまでご紹介してきたポイントを押さえて、パーマリンクの付け方を工夫すれば、サイト運用の自由度や効率が大きく向上します。
適切なパーマリンクは、ユーザーにとっても検索エンジンにとってもわかりやすくなり、サイト全体の信頼性や管理のしやすさにも貢献します。
記事ごとに統一感のあるパーマリンクを設定していくことが、SEO対策や長期的な運用に欠かせません。
本記事で紹介した考え方や注意点を意識しながら、あなたのサイトにも最適なパーマリンクを設定していきましょう。


